「ダイアナとアクティオン」は、バレエ「エスメラルダ」の中の踊り。 1886年にマリウス・プティパが改訂版を上映したときに、物語の本筋とは関係ないディヴェルティスマン(主軸となるストーリーの展開が一時的に中断する部分です。そしてそこで、時に副次的なストーリーを従えながら、歌や踊りが繰り広げられていくのです。観客を楽しませることを主眼としています。「眠り」の中の「赤頭巾ちゃん」みたいなものですね。)として加えられました。 ダイアナは月と狩りの女神。クラシックバレエの美しさと、少し野性的な印象が混ざったこの踊りは、とても目をひきます。 ところでこの「ダイアナとアクティオン」(ギリシア神話)、 ほんとうは恐いお話なんだそうで。 女神様と王様の子供として生まれたアクティオン。 森へ狩に行ったアクティオンは、帰り道、月と狩猟の女神ダイアナの水浴びをする姿を見てしまいます。・・・美しいダイアナ・・。・・とここで恋に発展するかと思いきや、どっこい。ダイアナは怒り、アクティオンを牡鹿の姿に変えてしまいます。そしてなんと、自分の猟犬たちに八つ裂きにさせるのです!!!!いったいどれほどの怒りだったのか・・(汗;;)。 バレエの中ではここまでのお話は出てきません。 (出ないほうがよいと思いますっ!?) 今月の「ヴァリエーションクラス」は、ダイアナのヴァリエーションがお題でした。ピルエットやジャンプがちりばめられた技巧的なこのヴァリエーションですが、3回の講習で終わり。さて、どれだけ形にできたでしょう? ≪予告≫次回から、「海賊のヴァリエーション」の予定です。
by fraisfrais2
| 2008-03-02 14:25
| バレエ
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